感染性胃腸炎の季節。対策・受診の目安は?
こんにちは、happymomです!
10月になり、そろそろ秋・冬の病気が流行する季節ですね!
嘔吐や下痢のノロウイルスが流行りはじめるころです。
今日は感染性胃腸炎の対策と受診の目安について、
看護師ママの目線で書いていきます!☺
☆感染性胃腸炎とは
・ウイルスや細菌の感染によって胃腸炎症状(嘔吐・下痢・腹痛・発熱など)を
起こしている状態。
・有名なものに、ノロウイルス、ロタウイルス、病原性大腸菌感染症などが
あります。
・胃腸炎の原因は、便を検査しないとわかりませんが、
ノロウイルスの検査は3歳未満にしか保険適応がないなど制約もあるうえに、
ノロウイルスだとわかってからいろいろ対策するのでは遅すぎると思います。
・入院が必要になるほどの重症な嘔吐・下痢の大部分はノロウイルスが原因と
言われているようですので、嘔吐・下痢をしたらノロウイルス!と
考えて対処する心づもりでいましょう!
・くわしくは厚生労働省のページにも載っています。
☆具体的な対策
・普段から手洗い・うがいの徹底。
・こどもが嘔吐・下痢をしたら、まずは隔離。
隔離は無理でも、我が家ではなるべく本人にマスクを着用してもらいます。
・手洗いのあとは、タオルは個人で分けるか、使い捨てペーパーなどを使用する。
・換気を十分に行う。(1時間に1回、5分~10分程度窓を開けます)
・汚物を処理する人はマスク・手袋・エプロン着用。
(使い捨てのもの。100円ショップで手に入ります)
・汚物はポリ袋にいれて口は堅く縛る。
(吐物ゴミにもハイターをかけて袋の口を縛るとより安心です)
・ノロウイルスを完全に失活化する方法として、
次亜塩素酸ナトリウム(キッチンハイターなど)や加熱による処理があります。
・調理器具等は洗剤などを使用し十分に洗浄した後、次亜塩素酸ナトリウム
(塩素濃度200ppm)で浸すように拭くことでウイルスを失活化できます。
また、ふきん、タオル等は熱湯(85℃以上)で1分以上の加熱が有効です。
・わかりやすい広島県のページを載せておきます!
☆受診の目安
・嘔吐した時間や回数は必ず記録しておいてください。
・数時間で嘔吐が収まって、一口ずつの経口水分摂取ができるのを確認すれば、
点滴などの特別な治療は必要ないため、受診は急がなくても大丈夫です。
・受診したとしても、経口摂取ができていれば、
処方は整腸剤のみのことが多いので、
元気なら市販のビオフェルミンを先に飲ませ始めてもいいと思います。
・水分をとるときは必ず一口ずつ、ちびちび飲むようにしてください。
一気に飲むとまた嘔吐します。
・ちびちび飲んでいても、嘔吐が6時間から12時間以上続いていて、
またおしっこも少ない場合は、点滴が必要になることがあるので、
早めの受診が必要です。
・嘔吐の合間に受診するのはママもこどももとても大変ですが、
胃腸炎で一番気をつけないといけない状態が脱水です。
・少しづつ水分補給ができ、おしっこが出ていれば大丈夫。
さらに機嫌や表情もみてあげてくださいね。
・こどもが病気のときに頼りになるのは、ママの「いつもと違う」という感覚。
しゃべることができない赤ちゃんでも、
ぐったりしている、元気がない、おっぱいを飲まないなど、
おかしいと不安に感じたら受診しましょう。
・高熱でぐったりしている、つよい腹痛やけいれんがある、
血便がある(いちごジャムのような場合も含む←腸重積の疑いがあるため)、
または10日以上下痢が続く場合などは早めの受診が必要です。
・これからの時期、小児科では、嘔吐・下痢の大半はノロウイルス胃腸炎だと考えて
対処しています。
・幼稚園や保育園の決まりもあると思いますが、ノロかどうかなど、
ウイルス名を知るための受診は、こどもを疲れさせるだけだと思うので、
上記の受診の目安を参考に、症状が改善するまでおうちで過ごしましょう。
・嘔吐・下痢がある間は、原因が何であっても、人にうつります。
収まるまでは登園・登校はしないようにしましょう。
・大阪府には、小児の病気について電話で相談ができるサービスがあります。
困ったときは利用してみるのもいいと思います!
これからの季節、みんなで乗り切りましょう!!
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